完成!
終了!
ゴール!!
6月頃描いたこの展覧会用のドローイングやプランを
あらためて見返すと全く違う事をやっている。
それだけうまくいかなかったのか、状況に対して判断し
新たに作品を一歩押し進めているのか、それとも
両方なのか、少し時間がたって冷静にならないと
僕にはわからない。
今回2カ所をまたぎ展示しているので、出来れば2つとも
見てもらってその対比を感じてもらいたい。
僕自身は2つで1つの作品と思っています。
明日が最終のセッティングなので緊張するなぁ・・・
今日は土岐の現場で窓ガラスコンポジションの
仕事をする。
多治見で遊んだ釉薬の団子は雨に当たり
面白い表情になってたので土岐の現場に持っていく。
仕事の途中、セミの抜け殻を見つけたので団子の上
に乗せてみた。
作品とは言えないけど、なにやらおもしろく
夏のぬけがらみたいだったので、展示してみた。
今回の制作も残りわずかになり余裕が出てきたので
次の展覧会のための制作が本格的に始まってきた。
今回の制作のおかげで、次の作品に変化が出てきてる。
終わりは始まりを意味する。
僕の展示場の裏が、にわかに賑やかに
実は学生の有志が集まりCAFEをやるらしい。
もうすぐ初日が始まるため、暗くなっても作業が続く。
遠目で見ていて、日を追うごとにだんだん気合いが
入っていくのがわかり、頼もしく思う。
いいなあと思う美術館は、だいたい食事やCAFEの
感じがよく、ゆったり出来るところがある。
規模は小さいし土日祝日だけだが、期待大!
さてどんなCAFE屋が出来るのやら、
どうやらコーヒーだけではないらしいし
売り物もあると聞いている。
ともかく僕は初日に頼むコーヒーを楽しみにしている。
ちょっと前に友達が金髪美女を連れてくる。
彼女はマーサという名でノルウェー出身のパフォーマー
今はニューヨークに住んでるらしい。
作品が見たいというので多治見の現場に連れて行く。
一通り作品の説明をすると、日本の古い建築も相まってか
『とても素敵ね』と言われ、すなおに喜ぶ。
最初はフェミニストと聞いたので戦々恐々としていたが
とても面白い子で、慣れた頃には冗談を言い合い
ラーメンすすって楽しい一時を過ごせた。
やっぱり異文化交流は楽しい。
もう一人は古くからの友人カオル嬢
今年、美濃国際陶磁フェスティバルに入選した陶芸作家。
陶の作品のことで、いつもお世話になっています。
土岐の展示準備をしていて何かが足りないと
思い、急遽もう1つ銅板人体彫刻を制作。
この形は以前にも作った事があるが
足の形が以前より象形的になっている。
下の白くて丸い台は、多治見の現場で
何か出来ないかと模索してた時に作ったもの
捨てずに残しといたものを使う事にする。
あの小さな四角い部屋にはもってこいだと思う。
多治見に来て3回目の夏を過ごす。
今年ほど汗をかいた夏はない、せっかく
生まれて初めて買ったクーラーもあまり使わず
外での作業を楽しんだ。
作業を始めた頃は、入道雲が空をうごめき
セミが鳴いていたが、今ではトンボが増え
夕方には涼しいときさえある。
自分なりに今回の展覧会の意義について
悩み考えた日々がある。
今回の夏ほど少年期を思い出したことがない。
展覧会がもうすぐ始まろうとしている。
骰子は振られた。
土曜日、日曜日と土岐・多治見の展示場全体の
掃除をする。
そのためスタッフ、ボランティアなど総勢
約15人程度の人たちが集まって片付けが
始まった。
見る見るうちに片付いていく様はとても気持ちよく
そして頼もしく見える
おかげで、ただの空き地と廃墟が何かが始まる
特別な空間へと様変わりしていった。
何事もそうだろうけど、展覧会はこうした目に見えない
人達のおかげで成立している。
今回の片付けだけではなく、色んな仕事を
引き受けてくれている。
個人的には地元の亮太郎さんと所さんには
とてもお世話になりました。感謝!!
市の倉の展示では、窓に三原色の透明フィルム
を使ってコンポジションをするつもり。
これも初めての試みなので正直うまくいくか心配・・・
自分の中でうまくいくというのは、新たな一歩を
踏み出す事と、今まで培ったことがバランス
とれた状態を言う。
考える事とを感じる事は違う。
現場でうまくいかなければ中止!
それでもトライすることを臆病になりたくない。
とにかくうまくいきますように!
様々な自営業の人がいる。
自営をするために営業して、仕事をもらい
お金を稼ぎ、家族を養う。
理想と現実の中、時にはしたくない事もしながら
一生懸命に働き、会社を潰さないように頑張る。
明日から仕事が無くなるかもしれないプッレッシャー
にも耐えなければいけない。
僕はまだ作品だけでは食べてはいけない。
だから今まで色んな仕事をして稼いで食べてきた。
稼ぐだけの仕事は、その仕事に対して失礼であろう。
まだ中途半端の半人前なのだ。
だから僕はまだ美術作家ではない。
僕の目標は仕事として美術作家を名乗ること
僕の夢はいい作品を作ること
自営業の人達を尊敬している。
早くその人達と肩を並べたい。
ただ闇雲に穴を掘ってきたんだけど
掘り続けた結果、水が湧いてきた!
何か終わりを告げられた気分。
実は2年くらい前から穴を掘るドローイングや
絵は描いていた。
今回の展示の空間の中で縦軸のマイナス方向に
空間が出来る事は、ある種の緊張感や
物語性が膨らんでいく。
・・・と思うんだけど、どうなのかな?
2日後に現場に行ったら水が引いていた・・・
また掘れということ?
花の木窯の展示用に銅板で人体彫刻を作る。
今回のは1ミリの銅板を使う。
自分の道具では、うまく切れないので
大学の金工室を借りて切っていく。
適当で不器用な僕は四苦八苦しながら
なんとか1日で作業を終える。
そういえば昔、鉄工所でまばらだけど
鉄工所で10年くらい働いていた。
とても貧乏な時期に、働かせてもらって
よくご飯をおごってくれた。
今でも僕のよきアドバイザーである。
ありがとう中川さん!!
『もし無人島で一人でいたら作品作ってる?』
昔、友達から質問されたことがある。
今の僕だったら、まず食物を採ることに
専念しながら、住む場所を確保して
それらを快適に楽するのをがんばって
そしたら余裕が出てきて、寂しくなって
物思いに耽るのも嫌だし、手持ち無沙汰だし
だから壁に絵描いたり、家の前に彫刻を作ったり
するな。
昔は作らないって答えていた。
トム・ハンクス主演のCASTAWAYに出てくる
ウイルソン君を思い出した。
あとグリーンディのCASTAWAYも
多治見の作品用に塩を固めて家型の
彫刻を作っている。
発端は現場に初めて入った時に
清め塩をした事から思いついたんだけど
塩の崩れそうな結晶感や純粋なイメージを持つ
白色が今回の展示に合うと思い
初めて使ってみた。
とりあえず搬入が始まるまで、1日一個は
最低でも作り続けるつもりでいる。
それにしても肌に塩が付くとかゆいね。
穴の深さが2メートル以上になり
一人では土を外に出せなくなったので
急遽、助っ人として大阪出身の山村に
バイトで来てもらった。
本当は上で土を貰い受ける役だったのに
私も掘りたいと言って、穴に入り泥だらけになって
土を掘り出していく。
又、その他の仕事もテキパキとこなしていく。
最後に穴掘り楽しかったと言って笑っていた。
彼女もまた作家目指す一人で、
たくましく純真さを持つ若い子である。
これからも頑張ってほしい!!
ちょっと前からシコシコと
銅板や銅線を使って小さな彫刻を作っている。
すごく感覚的に作っているのだが、
息を抜けば、形の意味や色の意味、彫刻の意味
を自分なりに考える。
問題はその意味をどう作品に組み込むかを
また考える。
意味の置き所が肝心な気がする。
記録的な豪雨が降り、心配になって
多治見の現場に行ってみた。
案の定、床が少し川のようになって
穴に続いていた。
恐る恐る覗くと側面が少し崩れていた。
結構綺麗に正円に掘っていたので
とても残念である・・・
かといって修復として、そこを土で
モデリングしていくのも格好悪いので
そのままにすることにする。
とにかく残念・・・
もう一つの展示場所、花の木窯。
たくさんの緑に囲まれた大変静かな
場所にある。
出来れば多治見の展示場所との
関係や差異を、うまく出したいと思っている。
今は小さな彫刻群を作っているが
実験的な要素が強く、うまく展示できるかが
とても心配。
こちらは気軽に入れないので(土岐市が
管理していて鍵がかかっている)
一発勝負である。
ちょっと訳ありで、国立近代美術館のエモーショナル・
ドローイング展のオープニングに出席するため東京に行く。
今回、中東・アジアの作家の展覧会のため個性豊かな
そして興味深い展覧会内容になっている。
そのまま2次会に行き、おいしいご飯を堪能し
様々な人と言葉を交わして楽しい時間を過ごせた。
ただきらびやかな世界には憧れるが、少し苦手なので
ふちの方に結構いたけどね・・・
現在活動してる世界中の作家が様々な国に行き
展覧会を開き、交流をはかる。
とても素敵な事だと思う。
ただ僕は目の前の事を一生懸命やるだけだ。
とりあえずがんばって作品を作る!
美濃の展覧会は、いい展示をしたい。
残りの日数も少なくなってきた。
ラストスパート!!
描く道具は写真に写っているものだけ
その辺に落ちていた木っ端と炭
鉛筆は、ほとんど使っていない。
木っ端は使い続けていると少しずつ削れて
使い勝手がよくなっていく。
今ではこの木っ端たちしか使えなくなっている。
道具って不思議なもんだね。
最近、雨降る日が増えてきた。
壁画は着々と進んでいるのだが
雨漏りで壁面に塗った泥を溶かしている。
大したことは無いので気にしていないが
展覧会が始まった頃には無くなっているなんて
事はないよなぁ・・・
たまーに会って、飯食って
くだらなーい話して、笑って
銭湯行って、バイバイする。
ただそれだけで・・・
最近の1日のサイクルは
昼前に起床
昼から多治見の現場で制作
夜はドローイングや絵や小さな彫刻を作る
朝前に就寝
てな感じで食事はキムチとフルーツグラノーラ
が最近多い。
ドローイングは絵というよりは図面に近く
方眼紙に書いている。
もう一つの会場のために。
掘り出したら止まらんくなってきた!
汗が滝のように流れる。
だけどおもしろい!
気分は大脱走!金塊探し!
もしかしたら人骨が・・・
気分はどんどん高揚していくが、反面これほど穴を
掘るということが大変だとは思わなかった。
思ったより地面は固く、スコップやクワが刺さらないし
地層ごとに土の性質が変わるので
そのたびに掘り方を変えなければいけない。
ある深さまでいくと、土を穴の外に出すのが
難しくなっていき、バケツ一杯分を出すだけで
精一杯。絶えず中腰で下を向いていて手元が暗いので
平衡感覚を失い、体力の消耗とともに
目の前がくらくらして頭を壁にぶつける。
それでも体は奥へ奥へと目指す。
何らかの衝動や意味が無いと思える行動は
経験を重ねると出来なくなるもの。
まずは行動して、失敗するなら失敗すればいい!!
気づいたら穴掘ってた。
先のことも考えず掘ってた。
自分でも、よう分からん。
この場所から逃れたいのか。
これからどうなるんだろう?
一人、作業していると背後から人の気配が・・・
うわっ!と驚くとほっそりとしたおじいちゃんが立っていた。
聞くと隣に住んでいて、何をやっているかと見に来たそうだ。
そのおじいちゃんのは、今回の展覧会場となる工場で
働いていたらしく、昭和22年からやっていたそうだ。
こちらの状況を説明して、壁面に絵を描いてますと言うと
そうか、それは楽しみだと言ってそれはどんな絵かね?
と聞かれたのだが、目の前にけっこう描いた壁面が
見えるんですけど・・・
おじいちゃんにとっては、ただの白い壁みたい。
それから何回か来るんだけど、お願いだから
いつも気配を消して背後に立っているのは
やめてね!
『海の上に一人 小舟を浮かべて
海面に映ってる 月をすくえば 何もとれず
時間も忘れ ただ眺めている』
今からちょうど10年前の98年に
カタログに書いた詩。
相変わらず、変わらないなぁ・・・反省!
たまには、気分転換に女の子とお茶を飲んで
楽しむべし!
それでも色々試してみる価値はあるので
現場にある材料で、空間構成してみる。
まずはその空間の中で、どう目線を動かすか
どう動かしたら面白いのかを優先に物の配置や
大きさを組み立ててみた。
その中で実際に自分に何が出来るのか何をしたいのか
イメージをするが、やはり出来ない。
もう一度、最初イメージしてたプランや、今までの作品の流れ
を踏まえながら考え込む・・・
力不足なことは最初から分かっているが
もはや反抗期のガキが、大人にケンカを
売っているようなものである。
要は、意味もなくこの場所を認めたくないし
自分の我をこの場所に認めさせたいのだ。
4、5日争ってみたが勝てる訳もなく
最後はふてくされて現場を後にした。
ホワイトキューブで展示慣れしている僕にとって
今回の場所は極めて特異な場所である。
ここにきて、正直言えばこの場所で自分の作品を
つくっていく気持ちがしぼんできてることに気づいた。
この場所でしか出来ないことを強く意識してのぞんだ。
ある意味、この場所は完成されている。
自分の作品は邪魔でしかない・・・
今の時点で、この場所にあった物で唯一残したものは
止まった古時計。
残したかった訳ではなく、捨てきれなかった・・・
この時計がこの空間を物語っている。
夏休みの宿題という訳ではないが、夏の間に描こう
と思って、ボードを大小合わせて27枚作った。
なかなか手つかずのまま日が過ぎていくが
多治見のせいにはできない!がんばらねば!
がんばって出来るものでもないが、がんばらねば・・・
1日だけ友達の亮くんにバイトしてもらった。
彼との付き合いは7、8年になるのだが、その間いろいろな手伝いを
してもらった。
最初の出会いは僕の展覧会に来てくれて知り合った。
年は離れてるけど気心が知れているので
手伝いを好まない僕でも安心して任せられる。
彼は絵描きであるが、米作りの仕事をしていて季節労働者である。
音楽好きでギターを弾き、色んなことに興味を持ち人生を楽しんでいる。
僕から見れば彼はラスタマンだ。
そんな彼を尊敬してるし応援してる!
とりあえず壁画を制作することだけは決めていたので
その準備に取りかかる。
現場には磁器の材料や釉薬が入ったポリタンクが30本くらい
放置してあったので、それを土壁に直接手で塗り付けていく。
釉薬には、グリーン、ピンク、ブルーなどがあり、土壁に塗り付けていくと
煤や埃などと混ざり様々な表情を出していく。
そもそも壁画のための下地としか考えてなかったこの作業は
気がつけば夢中になり、幼少期の泥んこ遊びのよう楽しかった。
あらかた塗り込んだ全体を見渡すと下地処理ではなく
すでに自分の絵として成立してるように思える、、、かな
多治見に住んで2年が過ぎる。
今回この展覧会に選ばれたのも、そんな理由があるのかな。
まだまだ地元意識はないけれど、それでもこの町の良さを
少しずつ感じている。
適度な町並みに、適度な自然があって、過疎化している感じもない・・・
個人的な印象にすぎないが、住むにはとてもいい町だと思う。
引っ越してから、よく歩く散歩道がある。
最近忙しくて、あんまり歩いてなかったけど
夏の夕暮れ時は、とても気持ちがよく
考え事するには最適だ。
さあ、明日もがんばろ!
出るわ出るわで、とにかく大変だったゴミ出し。
写真以外でも、電化製品、作業台の木材や磁器の石膏型、焼成前の磁器など、ありとあらゆる物があって、変な言い方だけど退屈せずにすんだ。
とりあえず外に出してくださいと言われたので出したんだけど、この後どうするんだろ?
とりあえず中で制作できる環境になったので、これからが本番だな。
まだ展示のイメージがないままに掃除、片付けを始める。
僕の場合ただ作業として掃除をすればよい訳ではなく、片付けながら展示のイメージや使えるものはないか探したりするので1人でするのが好きだ。とにかく三日間くらいは、汗とホコリとクモの巣だらけになりながら片付ける。途中、ホコリまるけの神棚を見つけたので綺麗にしてから塩とお酒を買ってきて自己流で祀った。
最初は一人でいると誰かに見られている感じがして、鳥肌がよく立ったが(霊感は全然ありません)ものが少なくなって風通しをよくすると大分居心地がよくなっていく。
やっぱり基本的に掃除は好きだな!気分が軽やかになる!!
今は8月なので話はさかのぼるけど、企画者から打診があったのは1月頃、
実際に現場を見に行ったのは3月になる。
今まで悪所な展示空間での展示が多かったので、そのイメージのせいか今回も大変な場所を2つも推薦された。1つは潰れた製陶所(ゴミ屋敷)、もう一つは4畳半くらいの絵付け場(かなり狭い)・・・正直断ろうと思ったが、なぜかOKを出してしまった。
後に悩みの種になる場所であるが、決まったからには前向きにまずは掃除!?
今回、企画者からの軽い一言(だと思う・・・)の安請け合いで、制作日記を書くことになりました。生まれてこのかた、ブログどころか日記さえも書いたことのない僕ですが、頑張って日々の制作や思いなどを稚拙ながらも言葉で連ねてみたいと思います。
ヨロシク!!