レポート

場踊り:田中泯さんへのラブコール

遠藤利克さんと話し、そして瑞浪の大川採土場を見渡して、次に直感的にお願いしたくなったのは、舞踊家の田中泯さん。近年は俳優としてもご活躍ですが、彼が80年代半ばからは山梨県で身体気象農場を開設して以来、農業と舞踊の同時実践を継続されていることは、この「土から生える」というコンセプトと呼応し得るのではないだろうか?泯さんの踊りが遠藤作品と交歓する様を観てみたい!!とのおもいが高まりました。
メールで突然の依頼をお伝えしたら、お弟子さんの石原志保さんから「いまインドにいます。田中も興味を持っておりますので、帰国後に相談しましょう」とのお返事。本当にうれしかったです。遠藤さんと泯さんとの、長年にわたる創作者同士の信頼感によるところが大きいのは言うまでもありませんが、うてば響く...企画趣旨を十分に理解してくださったのが、おおいに励みになりました。
それから2月2日、まつもと市民芸術館の屋上で泯さんが「場踊り」をされるとの報。安藤&高橋は、松本に向かって中央道を車で走らせました。
雪がまだ残った冷風荒ぶトップガーデンで、亡き父の黒い外套を身にまとった泯さんは、静かに踊り始め、時に兵隊のようでもあり、童子のようでもありました。40分ほどの公演に観客の集中力も相まって、濃密な時間が過ぎました。
公演終了後はラウンジでのアフタートーク。身体気象農場による農作物の販売や、加工品の試食。漬け物が美味!!高橋は、特製トマトケチャップに二種類の味噌、そして泯さんオススメのオリーブの瓶詰めを買い込みました。
それはさておき本題。瑞浪の採土場と陶磁器産業の現在、日本の文化事業について、踊りの根源について...泯さんと、しばしお話ができました。
「やりましょう」。
翌日は大雪。しかし、心は熱いままの余韻を楽しめた旅でした。

Posted by 高橋 綾子

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