イケ麺クルーズ

手打ちうどんとじねんじょと陶器の店 郁兵衛

手打ちうどんとじねんじょと陶器の店 郁兵衛 手打ちうどんとじねんじょと陶器の店 郁兵衛

 

ikube_food.jpg土岐市駅より妻木川に沿うように走り、下石に入ってふたつ目の信号を過ぎ、200メートルで右折。橋を渡ってすぐ左折し(右手にダイハツ)、ふたつ目の辻を右折したところにあります。川沿いには黒地に白字で「郁兵衛」ののぼり旗、道端には小さな看板が出ていますが、車一台やっと通れるような路地の先の、見たところは普通の民家ですので、見落とさないようにご注意を。


ただ普通の民家とも、うどん屋とも違うところが一点。店内はもとより、建物の周りにも小皿やお茶碗などの陶器が並べられ、販売もされている様子。駐車場の奥には、お皿などの焼型も積まれていたり...。お店のチラシに目をやると「手打ちうどんとじねんじょと陶器の店」とあり、さらに「有限会社 イクオ陶苑」の文字が。ここはうどん屋さんのはずなのに??

ご主人にお話を伺うと、趣味ではじめたうどんづくりが高じて、陶器の卸業を営むかたわら、4年前に週末だけのお店をはじめたところ、評判となり、現在は金・土・日・月曜日の週4日お店を開けるまでになったとのこと。それでも、讃岐うどんの本場、香川県から取り寄せた国産100パーセントの小麦粉を使用し、毎朝5時間(!)かけて丹念に手打ちされる、こだわりのうどんを提供するには、週4日のオープンが限度だそうです。

おすすめの「とろろご飯・ころうどんセット」(850円)をいただきたかったのですが、このレポートのために、さっきラーメンを食べたばかり・・・。にわかフードライター気分を味わいつつ、「ころうどん」の単品を注文。ところで・・みなさん「ころうどん」の「ころ」って何のことかご存知ですか?と、いうより「ころうどん」自体をご存知ない方もいらっしゃるのでは??「ころうどん」というのは主に東海地方で用いられる名称で、一般的に「冷やしうどん」とか「ぶっかけうどん」と呼ばれるものです。(注)

店内の貼紙によると、「ころうどん」は「香露うどん」と書き、「かつお出汁の香りのつゆ(露)を使ったうどん」の意味。ですので、つゆももちろん自家製で、昆布とかつおから丁寧に出汁をとっているとのこと。その証拠に、使用した昆布は佃煮として、うどんとともに供されます。つめたく冷やされたうどんは、こしがあって、口当たりが抜群。独特の甘味のある香り豊かなつゆとともに、ぜひ堪能してみてください。たまごや自分ですりおろしたわさびをお好みで加えられるところも、うれしいです。
長年、陶器業に携わりながらも、うどん屋をはじめて何より良かったと思うことは「いろいろな方々に出会い、お話ができること」だというご主人。専門業者間のかぎられた業界とは違い、うどんを通じて、年齢も職業も違うさまざまな人たちが、地元だけでなく遠方からも訪ねてきてくれることが、毎朝5時間の仕込み作業の原動力となっている、というお話は、日々展覧会の準備に励む、同行の企画者Tさんの胸にも響いたようです。
ギャラリーや美術館という枠組みを飛び出し、このaimでもさまざまな作品と場、そして人を通じて、何かが生まれることを願いつつ、お店を後にしました。

(注)ころうどんのはじまり、定義は諸説あるようです。

(山口美智留)


ikube_out.jpg店名  手打ちうどんとじねんじょと陶器の店 郁兵衛
住所  岐阜県土岐市下石町阿庄下378
電話番号  090-9926-6924
(カーナビでの検索は 0572-57-6909/安田モータースさん)
定休日 火・水・木曜日
営業時間  11:00-17:00 
           (手打ちうどんは14:00頃まで、
             なくなり次第終了*予約歓迎)
おすすめメニュー 香露うどん 600円
事例採集日 2008.7.14(月)

by 事務局